母子ともに健康であるために、産後は様々なケアが必要になります。その中でも最近注目を浴びているのが、ベビーマッサージとヨガ。どんな効果があるのか気になる方も多いのでは?スクールも沢山ありますが、正しく学べばどちらもおうちで簡単にできてしまいます。
その名のとおり、ママが、赤ちゃんにお子さんが喜ぶマッサージを施すことです。目的は、便秘や夜泣きを解消するといった身体的な面もありますが、愛情を込めてマッサージすることで母子の絆を深めたり、更には、優しくマッサージをされた赤ちゃんが強い安心感を得ることで、情緒が安定した健やかな子どもに育ったり、脳の発達を促進したりする効果まであるようです。
まだ言葉が通じない分、肌の感触を通したコミュニケーションはとても有効。ただし、赤ちゃんの身体は繊細なので、自己流でやる時は厳重に注意して行う必要もあります。
- とにかくソフトタッチで。
生まれたての赤ちゃんがお腹の中にいた頃の安心感を思い出すくらいの優しいタッチで行いましょう。マッサージするというより、「なでる」イメージが近いかもしれません。手のひら全体を使って、ゆっくり優しく撫でていきます。また、心臓に向かってマッサージしたり、血行がよくなるツボを刺激したりするのは大変危険です。赤ちゃんの臓器はとっても小さいため、心臓に負担がかかってしまう可能性があります。
- いつからやるのか
「これをするから、ベビーマッサージだ!」といった明確な決まりはありません。生後すぐに背中を撫でてあげることも、マッサージの一環だととらえればいつでもマッサージをしてあげられます。ただし、本格的なマッサージは、赤ちゃんの身体が安定し始める3ヶ月目以降に行いましょう。ハイハイをするようになったら、その動きを制止したりせず、赤ちゃんの発育に合わせて行いましょう。
- やりすぎに注意
1日1回、15分程度で充分な効果があります。やればやるほどいい、というわけではなく、疲れてしまうと逆効果。また、機嫌が悪いとき、空腹、満腹のときに行うもの避けましょう。途中で眠ってしまったら、手を止めて安眠させてあげましょう。
- 清潔で安全な環境で行う
オイルを使用したい時は安全に最大限注意して行いましょう。赤ちゃん用に必ず購入し、口に入れても安全なものを選びます。また、タオルや自分の手も清潔を保ってやります。マッサージが上手な方は、赤ちゃんが途中でおしっこやうんちをしてしまうこともありますが、すぐにキレイに片付けて、おしりも拭いてから再スタートしても構いません。また、周囲の温度や騒音などにも注意して、母子ともにリラックスできる環境で行います。
産後の体型の崩れは、骨盤の開きから来るといわれています。この開きを元の状態に戻すために、骨盤を調整するヨガが効果てきめん。また、赤ちゃんをママが抱えて行う「赤ちゃんヨガ」も、母子の健康に効果があるといわれています。
- 基本のヨガをベースに、体調に合わせて
ママがメインに行う産後ヨガは、基本的なヨガをベースに行います。ただし、体力を消耗するパワーヨガは避けて、ゆったりめのポーズを中心に行いましょう。特に、下半身の強化を行う英雄のポーズや三角のポーズ、ウエスト周辺に効く三日月のポーズや、骨盤に効くワニのポーズ、はとのポーズがお勧めです。ヨガのコツは、「頑張らない」こと。ご自身が一番気持ちいいくらいで留めておくことが、最大限の効果を引き出すコツです。
- いつからやるのか
産褥期は身体を元に戻す時期。運動は真剣にせず、まず身体を休めることが肝心です。ただし、3ヶ月程度経過し、身体が元に戻ってくると、逆に一生懸命運動をすることをお勧めします。これは、開いた骨盤を元に戻すことや、今後の子宮脱を予防するためにも非常に肝心。もちろん、いきなり急激な運動を始めると身体がびっくりしてしまいますので、2ヵ月半頃から簡単なヨガを開始して、ちょっとずつレベルアップしていきましょう。
- 赤ちゃんとできるヨガ
海外では、赤ちゃんの四肢をつかんで振りまわすといった激しい赤ちゃんヨガが行われているケースもあり、批判を受けていたりもしますが、日本の赤ちゃんヨガは、ママがベビーを抱えてダンスをするイメージに近いものが多いようです。一般的には行われておらず、スクールなどで他のママとベビーが一緒に音楽に合わせて行う、集団でのヨガが中心となっています。他のママとの交流にもなりますし、運動不足・ストレスの解消にも繋がるので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
ママにとっても赤ちゃんにとってもメリットの大きいベビーマッサージとヨガ。正しく行えば、予想以上の効果があったり、思わぬ効力を発揮することもあるようです。是非、生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。