赤ちゃんと音楽について

これから心身ともにどんどん成長していく赤ちゃん。もちろん、健やかに育ってくれるのが一番ですが、成長してから豊かな感性を持った子に育って欲しい、賢い子に育って欲しい等の思いを持った方もいらっしゃるでしょう。

赤ちゃんの脳や感受性の発育に音楽がよいという話を聞いたことがある方も多いかもしれません。赤ちゃんに聴かせる音楽がどのような効能を持つのかについて、解説したいと思います。

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リラックス効果、泣き止む効果

夜泣きに効果的な音楽として、オルゴールなどの静かな音楽が挙げられています。静かな音楽は母子ともにリラックスする効果があり、就寝時や夜泣きのひどい時に活用すると、泣き止む赤ちゃんがいるようです。

ただし、静かな音楽で効果がない赤ちゃんもいます。代わりに、特定のCMソングやモーツアルトの中でも低音の効いた楽曲、ヘビーメタルなどの激しい音楽を聴かせると泣き止むといった様々な事象が見られます。

うるさい音楽を聴かせると赤ちゃんが身に危険を感じ強制的に睡眠モードに入るように身体ができているといった説や、赤ちゃんの心拍数に近いBPMの音楽を聴くと心臓音と同調して泣き止む、といった説など様々な説がありますが、何故特定の音楽で泣き止むのかは未だにわかっていません。

脳の発育を促す

カナダの研究チームが、赤ちゃんの脳の発達に音楽学習が効果的であると発表し、注目を浴びました。実験の内容は、1つのグループに音楽に合わせて歌ったり踊ったりさせ、もう1つのグループにはBGMとして音楽を背後に流していたというものです。

結果は、音楽に合わせて歌ったり踊ったりしていたグループの方が、音程のずれに敏感になるなど脳の反応が高まり、また、コミュニケーション能力が向上するなど音楽面以外でも高い効果が現れたと言う内容です。

TVを流し続けることが子どもの発育に悪影響を与えるという話もよくあるので、TVの代わりに音楽を流し、時々一緒に歌うなどの工夫をすれば、赤ちゃんの成長によい影響が出るかもしれませんね。

音楽的な感性の高まり

赤ちゃんは急激に成長していきます。教えてもいない言葉を あっという間に覚えてみるみるうちに語彙力が高まるように、 普段耳にしている生活音にも、3ヶ月を過ぎてからはどんどん興味を持ち、 音楽の学習を勝手に進めています。

特に、音を聴いただけでそれがどの音階にあたるのか聴き取れるようになる 「絶対音感」は、3歳までに身に付けないと身につかないと言われています。どんなに音楽の才能があっても、大人になってから絶対音感がなく苦労している方も結構多いのです。

2の例でもある通り、まだ幼い赤ちゃんにはまず、遊びの延長として楽しんで能動的に音楽に触れさせることが大切。そうして自ら音楽に触れているうちに、いつのまにか音の違和感を聴き取れるようになったりと、音楽的な感性が養われていきます。音楽はいろいろな方面で役に立つようです。

ただし、音楽をただただ垂れ流しておけばいいということではなく、それによってもたらされたスキンシップや楽しみといった感情が赤ちゃんを成長させているのです。親子で音楽を楽しむこと、それが赤ちゃんが音楽を媒介によりよい人生のステップを歩んでいくための秘訣かもしれません。

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